風邪をひいて、いつもは寝付きの良いきみが、なかなか眠れなくなった。
いつも眠たくて大泣きすることなんてないのに、弱っているときはそばにいたって泣いてしまう。

無理に寝かしつけようとすればますます泣いてしまうけど、向かい合って一緒に踊ったり、カンガルーケアみたく胸の上に乗せてゴロゴロ一緒に転がったり…

寝かしつけなんて忘れて、きみが楽しくなるよう遊んでいると、きみはすーっと眠りの門をくぐるよね。
泣き声が笑い声に変わると同時くらいにね。

そして、そういう日はよく寝ながらくすくす笑ってる。
きっと、楽しい夢を見てるんだね。

「ワガママ」という言葉が当てはまる歳になるまで、ぼくはきみの望むことをしてやろうと思う。

育児書とか育児番組とかの知識は床に置き、きみの瞳の奥にある、気持ちだけを見て。


コモリ夫妻・夫

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