電気工事なし。DIYで露出スイッチを実現。

こんにちは。夫です。
前回ご紹介したIKEAランプを使ったウォールランプ作成の裏で、実は露出スイッチ(スイッチボックス)の作成も進めていました。

せっかくこだわってウォールランプを作ったのに、延長コードがびろーんと垂れ下がっているのはちょっとかっこ悪い。
それに、常設灯だというのにデスクライトのいかにも簡易的なスイッチというのは、なんだか明かりを付ける気が置きません。

というわけで、DIYで海外の古い建物によく見かける露出スイッチを実現してやろうと思い立ったのです。

※露出スイッチというのは、壁に埋め込みではなく、スイッチボックスが壁から出っ張っているやつのことです。
昔から、壁を配管が走り、トグルスイッチがボックスごと飛び出している様にとてもあこがれを抱いていたぼく。

この家を建てるときも、ひとまずトグルスイッチだけは導入したものの、いつか壁埋め込みではない露出スイッチを実現したい……と思っていました。

そのチャンスが、やってきたのであります。
というわけで、レッツDIY。

※なお、このDIYをやることによって照明を含む各製品の保証対象外となります。また、この記事を元に施工を行って事故などがあった場合、筆者はいっさい責任を追いません。もし試される方は自己責任でお願いします。

DIYで配管向きだしの露出スイッチを実現する


さて、露出スイッチを作る、といっても、電気工事を行うには資格が必要です。
ですが、

「結論から言うと、コンセントから先は未資格で工事してもかまわない。電気工事士の資格が必要になるのは、壁コンセントを含めて壁の中にある屋内配線だ。つまり2口の壁コンセントを3口に交換したり、照明をON/OFFする壁スイッチ類の交換は有資格者のみとなっている。」 家電ラボより

とあるように、ようはコンセントから電源を取り、その先にスイッチを付けるなら資格がない人でも挑戦できるのです。

確かに、そうじゃなきゃ中学の技術の時間に作ったデスクライトとかアウトですもんね。。。
というわけで、延長コード1.5mを二つつなげ、間にスイッチを噛ませることにしました。

露出スイッチ化のための設計図

こんな感じ。

延長コード2本の頭を切り落とし、中にある銅線のうち1本をスイッチ側、もう1本を線同士でつなげ合わせます。
別に片切りスイッチを噛ませるだけなら、長めの延長コードを1本買ってきて、図の右側の線だけ切ればOKです。ぼくはちょっと装飾したいので両方ちょん切ることにしました。

なお、スイッチを付ける側の銅線は、コンセントの穴の短い方に接続するようにします。
あまり気にとめてませんでしたが、コンセントの穴って左右で長さ違うんですよ。

コンセントの穴は左右で役割が違うらしい

http://smart.lan-kouji.com/haisen/03/より
なぜスイッチ側の線をコンセントのどちらの穴に差すかまで気にしているかというと……。
 今回DIYするにあたり、いろんな記事を調べたり、電力会社に勤めているはとこに助言を求めたりして知ったのですが、長い方の穴は大地に繋がる「接地線」、短い方の穴が電気の流れる「非接地線」となっていて、間違って(電気の流れていない)接地線側をスイッチに当ててしまうと、常に非接地線から照明に伝記が流れっぱなしになってしまって危険なのだそうな。

本来、コンセントから電気を供給する家電や照明のスイッチは、両切りと言って、接地線側のコードと非接地線側のコードと、2本同時にオンオフする仕組みになっています。

だからこのへんは関係ないのですが、 今回使用するスイッチが片切り(片方の線のみオンオフする)のため、向きを気にしなくてはならなくなったのです。

使用するトグルスイッチとスイッチプレート、スイッチボックスはこれ

今回使用する片切りトグルスイッチとスチール・スイッチプレートとスイッチボックス。
いずれもアメリカ製。R.C.companyというところで売っています。

露出配管は水道管パイプで代用


露出させる配管の役目を果たすのは、前回ちらっとお見せした水道管パイプ(塩ビパイプVP 1m)。
1本500円しないくらいの格安品と、ジョイント部(100円くらい)。
こいつを400番の紙やすりで磨いたのち、Old villageのバターミルクペイントで塗装します。
こんな感じで。あえてざざっと塗って、剥がれやムラを出します。

配管が乾いたら、延長コードの頭をぶった切り、先を二股に裂いたものをパイプに通します。
(このパイプに通すために、スイッチに繋がない側の線もいったん切る必要があったのです)

片方はコンセント側だけ残るもの、もう片方はプラグの差し込み穴側が残るものを。
この二つをスイッチのところでつなぎ合わせます。 

いよいよ配線の施行 スタート

 皮膜を向きます。中の銅線を傷つけないように、そーっと。
うまく銅線が向けたら、まずスイッチを噛ませない配線のつなぎ合わせから。
ダイソーで買って、長いことプラスチック溶かす用にしかなってなかった半田ごての出番です。
そして、はとこから「絶縁はしっかりやれよ」と言われたので、グルーガンでぐるーぐるに。
さらにその上から絶縁テープでぐるぐるしておきました。
続いて、いよいよスイッチ側です。
銅線をねじってネジの根元に巻き付けて……。引っ張っても取れないくらい堅く閉めたら、これもグルーガンで絶縁。

ここでテスターを使い、抵抗値を計測。
はとこから、「改造する前とした後で抵抗値が変わってないかはかっておいた方がよい」と言われたので、テスター買って計測しました。

  • 延長コードをぶった切る前に、二本のコードを繋いだ状態の抵抗値を計測
  • 延長コードをぶった切った後、スイッチオン状態で抵抗値を計測
 改造前後で抵抗値がそんなに変わらなければ大丈夫、という認識でいいみたいなので、比べてみました。抵抗値は改造前と同じ数値。問題ありません。

では、ちゃんと電気はつくのか。
ウォールランプに接続し、ちゃんとテスターで通電テストを行いながら、スイッチが非接地線にくるように確かめたのち、コンセントへ。

ぱちん。

つきました。おお、ちょっと感動!

あとはスイッチとボックスを壁に固定し、
 配管を金具で壁に固定します。
続いて、ウォールライトの電源プラグと配線の上から出た延長コードを接続しますが……
そのままだと、延長コードがむき出しでみっともないので化粧カバーを作りました。
これ。実は会社で余ってた名刺のハコ。
これの裏側の方を、バターミルクペイントで塗って取り付けました。
取り付けは簡易的に釘で。

というわけで、露出スイッチ完成です。




……よく見ると水道管ですが、こういう造作があるのが逆に工業的でいいですね。
水道管を使うというアイディアはふとした思いつきだったのですが、なかなか満足度の高い結果になりました。

ムダにオンオフしてしまいます。。。

妻も喜んでくれてなによりです。





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