モザイクタイルを自分で貼るDIY(台所リノベ1)
昭和レトロな台所といえば、やっぱりモザイクタイル。
柄の入ったものではなく、飽きの来ない、シンプルなアイボリーのタイルを貼ります。
購入したもの
・モザイクタイル
・ネオピタ99(タイル用接着剤)
・櫛目ヘラ
・目地材
・ベニヤ板
・角材
・ゴム手袋
・台所用スポンジ
チョイスしたタイルは、タテ22.5mm・ヨコ22.5mm・厚み7mmが144粒ついたモザイクタイル。
300×300の正方形で、オモテが紙のシートで止まっています。
シート(はくり紙)を剥がさなければ、タイルの目が乱れることもありません。
これをタテ450mm×ヨコ1800mmに渡って貼っていきます。
モザイクタイルを貼る土台をつくる
まず、我が家の壁はクロスなので、そのまま貼るわけにはいきません(たぶん)。
タイル面積の450×1800mmよりもタテヨコ40mmずつ大きめに切ったベニヤ板をタッカーとネジで壁に留めます。
※ちなみに普通のベニヤよりも、建物の構造用のベニヤボードの方がでかくて安いです。
こんな感じ。
一応、防水かねてクリアラッカーをさーっと塗布し、接着剤の食いつきをよくするためにヤスリ掛けしておきました。
続いて、ベニヤの端っこをそのままにするわけにはいきませんので、強力な両面テープを貼った20mmの角材を、ベニヤの四隅…内周ピッタリのところに、ぐるーっと貼り付けます。タイル面積より40mm大きめにベニヤを切ったのはこのため。
両面テープはケチらずこれくらいしっかり使いましょう。
さあ、これで土台はできました。あとはタイルを貼り付けていく番です。
モザイクタイルを貼る
ここで、タイル用接着剤のネオピタ99を開封します。これを1本。
やーでかいです。ボンレスハムくらいの太さです。
パッケージの一部に刃物を突き刺し、ケーキの生クリームを絞り出すようにうにゅぅぅぅぅぅぅ…。
…ってよく言われていますが、そんな生やさしいものではありません。
冬だったからかもしれませんが、固いのなんの。 マジで握力なくなります。
続いて、絞り出した接着剤を、ひたすらのばしていきます。
ヘラでもハザイでもなんでもいいですが、かなり固いものを使わないとへし折れます。
ぼくの腕に立つ青筋が、接着剤の硬さを物語る…。
びっちり隙間無く塗り広げられたら、上の写真のように櫛目を入れていきます。
これをやるといっそう接着力が高まるそうです。
ネオピタ99には櫛目ヘラが付いていないので、我が家に転がっていた櫛目ヘラで…。
あとは、タイルを並べて貼っていくだけです。
シートは剥がさず、1セットまるごとそのまま貼り付けていけばOK。次の1セット貼るときは、目地分の隙間をあけることをお忘れ無く。
ちなみにこの接着剤、超強力で、ペタッと目地を当ててぐっ、と押しつけたらもう落ちてくる気配がしません。
それでも念には念をということで、ゴムハンマーで割れない程度にとんかんして、接着強度を増していきます。
こーんなかんじで貼りましたら、乾燥させること約半日。
ちなみに完全硬化するまでの間なら、少しズレを修正するのとかはわりとカンタンにできます。
半日ってアバウトですよね。
ぼくもこれどのくらい乾燥させればいいかよくわからなくて…。
けっきょく、昼の14時に貼り終わり、夜の8時にはOKとすることにしました。
ほんとはもっと丸1日とかおいた方がよさそうですが、いつまでもキッチンがこの状態なのもちょっと…ということで。
シートに霧吹きでたっぷり水をかけ、3分待つと、このようにカンタンに剥がせるようになります。
おおっ、思ってたよりまっすぐ貼れている!
続いて、目地剤を作ります。
目地剤はいわばセメントみたいなもので、粉末状になっています。
ここに水150ccを入れてかき混ぜて…
こんな感じに、マヨネーズくらいの硬さになったらGOサイン。
べしゃっ! とひたすら手で掴んでタイルの隙間に塗り込んでいきます。
ちなみに超手が荒れますので、ゴム手袋必須です。
塗り込みつつ、スポンジや指の先で隙間をなぞってなだらかに成型していきます。
20分くらいすると、塗り始めたあたりから順に半乾きになっていきますので、塗れ雑巾やスポンジでタイルの表面についた目地剤を落としていきます。
そんなにごしごししなくても、じゅうぶん濡らしてさーっとやるだけでかなり綺麗になります。
ただ、すぐ雑巾やスポンジが汚れてしまうので、こまめに洗いながら拭きましょう。
…と、こんな感じ。
一晩もすると完璧に乾き、完成です。

接着剤が固いだなんだ言いましたが、全体的には、思っていたほど大変ではなかったかな…という印象。
これならまたどこかにタイル貼ってみたいな…と思いました。
モザイクタイル貼りDIYの注意点
マスキングは入念に
先述の通り、ネオピタ99は超強力です。
強力すぎて、他所に付くととんでもない悲劇をもたらします。
とりもちのように人間を絡め取ることも十分可能そうです。。。w
まわりの壁だけでなく、床などもしっかりマスキングし、必ず汚れてもいい服装で挑むことをオススメします。我が家は途中であわててマスキングを追加しました。
目地剤は多めに購入を
目地剤ですが、目安量だと1つで充分のはずが…結果的に3つ必要になりました。
これはおそらく、接着剤をどれくらいモリモリにするか、どれくらい厚いタイルを使うかで変わると思います。
ウチの場合、タイルは7mm、 接着剤はやや少なめでいったので、その分目地が必要になったということかもしれません。ご参考までに。
手の保湿もお忘れなく
石鹸&お湯で洗ってもなかなか落ちないだけでなく、水分をすべて奪われ、かっさかさになってしまいます。目地なのか粉を吹いているのかわからない荒野になりました。
ニベアの青缶が役に立ちました。。。
…と、大変なことも多いタイル貼りですが、できあがったときの感動はひとしお。
タイルの美しさを肴に、妻と一杯やりたくなります。
…ふたりとも下戸だけど。
(夫)