KJは自分の機嫌をとるのが上手
いくつになっても、外部から受けるストレスにモヤモヤしてしまう、まだまだ未熟なわたし。その日もいろんなことが重なって、すっきりしない気持ちを抱えていた。
そんなわたしの様子を見ていた夫が、KJにとある提案をしてくる。
「ねえ、KJ。君はどうしたら、かあかあの気持ちが元どおりになると思うか教えてくれない?」
「う〜ん、それは、ちょっと考えておくからあとで答えるよ」
私は、夫に『いい事を聞いてくれたなぁ』と思った。
私もそのことについて知りたいと思っていたからだ。
何か嫌なことがあったとき、または私たちに怒られたとき、涙を流したかと思ったら、数分後には平常心を取り戻し、なんなら鼻歌なんぞ歌っちゃうKJ。
(叱られたこと、注意されたことが、全く響いてないんじゃないか!?とイラっとすることもあったけど笑)
「ねえ、KJ。さっき聞いた事を教えてくれない?」
そう聞くと、彼は黙って考えをまとめ、丁寧に話してくれた。
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モヤモヤすることがあったときは、まず落ち着くまでどこかに座っておくの。
そうしたらモヤモヤとか涙とかつまんない気持ちが体の中にかえって、血に戻っていって、からだじゅうを回っていく間にそういうモヤモヤが元気に変わっていくの。
ちなみに体の中にあるエネルギーはなんでも使っていいんだよ。
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KJの説明を聞いて、彼はこんな風に平常心を取り戻し、保っているんだ!と驚かされた。
そして「かあかあはすぐ忘れちゃう人だから、いまKJくんが言ったことちゃ〜んと覚えててよね」と付け加えられた(笑)
ほんと、君はよく私たちのことを見ているんだね。
私たちの好み、性格、長所も短所も、びっくりするくらいよ〜く知ってる。
もっと相談相手になってもらおうっと。
おしゃべりが流暢になった頃、KJが「ああ〜!お話しできるってほんっと〜にたっのしい〜!!!!!」と言っていたことを思い出した。子どもが、驚くようなことを口にすると大人はつい「あらあら一丁前なこと言うようになっちゃって〜」とか「口が達者になって〜」とか、痛いとこ突かれると「生意気言って!」なんて言ってしまうけど、彼らはただ体の機能的に今まで言えてなかっただけで、ずっと私たちにたくさんのことを伝えたかったかもしれないんだよなぁ。
もっと子どもの言っていることを聞いてみたら新しい発見があるかもしれない。
教えてもらえることがたっくさんあるかもしれない。
子育てに迷ったときは、本人に聞くのが実は一番手っ取り早いのかもしれない。
今回のことで、私はKJからとってもいいことを聞いたので、ほくほくしている。
心強い相談相手がまた一人増えた。
(妻)