マルクが我が家にやってきて5年


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きみと出会って、「時代に逆行するクルマで、マルク」と名づけてから、もう5年。

もうそんなになるのかぁ。早いなぁ。
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最初の頃はぼくが初心者マークだったこともあって、緊張の面持ちだったよね(笑)

この5年間、きみには本当に色んな思い出をもらったなぁ。
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いろんな所に行ったし、
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絵本にもなったし、
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KJの成長をそばで見守ってくれたよね。

2002年製造のきみは今15歳。
ということは、ぼくらと一緒に居る時間は、まだまだきみの人生の1/3。
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ぼくらといる時間が、ぼくらと出会う前の時間よりも長くなった頃、きみは30歳になっているわけか。
いったい何㎞走っていることだろう?
どれだけ多くの思い出を、載せているだろう。

青梅にね、交通博物館があるんだけど、そこでは現役を引退したこだま0系新幹線が、第二の人生を送っているんです。
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この博物館にきたばかりの頃の写真を見たんだけど、そこにはこのこだま号が、子供たちの笑顔に囲まれながら、誇らしげな顔で遠くを見つめているのが写ってました。

「ワシも年じゃが、まだまだ、みんなに喜んでもらえるのぅ」って喜んでいるみたいに。

古くて動かなくなってしまった機械が、捨てられず、新しい役割を担わされているのを見るたびに、ぼくはなんだか優しい気持ちになってきます。ほくほくと。

結局のところ、モノの寿命を決めるのは、人間なんだよね。
壊れたとき、これ以上なおさないって判断するのも人なら、直して直して、直せなくなったあと、どうするかを決めるのも人間。

この狭い日本では、そうたくさんのモノを所有することはできないけれど、たくさんのお別れをしないで済むよう、長いお付き合いをするものだけを持っていたい。
若かった頃はぜんぜん違う考えだったけど、最近はそう思うのです。
大人になったのかなぁ。

ねえマルク。
いつか君がどうにも動かなくなってしまったら、ぼくはきみのために大きなガレージを作ろうと思います。

ガレージの隣には、大きなガラスで仕切られたキッチンがあって。
毎晩、君のことを見ながら家族でご飯を食べるのです。
それが、君の第二の人生。
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マルク、これからも末永くよろしくね。
まずは走れる限り走ろうよ。めざせ、30年30万km。しっかりメンテするからね。

というわけで、さあ、今日もドライブに出かけよう。
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(夫)

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